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ドライマウスの原因と予防法~唾液を守る日常習慣~

なんだか口がパサパサする、口がネバつく感じがして不快感がある――。
そんなふうに感じたことはありませんか?
その症状は、「ドライマウス」が原因の可能性があります。今回は、免疫機能の低下や虫歯など、さまざまな口腔トラブルを引き起こすリスクがあるドライマウスについて解説します。

ドライマウスとは

ドライマウスとは、広い意味では口が乾燥していると感じられるすべての状態のことをいいます。大きく分けると以下のようなパターンがあります。

  • 唾液を分泌する機能が低下して口が乾燥している
  • 口腔内の保湿機能が低下して口が乾燥している
  • 実際には乾燥していないのに、心理的な要因で乾燥していると感じる

ドライマウスは、唾液を分泌する唾液腺の機能低下やホルモン変化の影響で引き起こされる場合もあるため、高齢者、特に女性に多い傾向があります。
初期の症状としては口の渇きを感じる程度ですが、悪化すると舌のざらつきやねばつきを感じる場合があります。
ドライマウスを発症すると、感染症にかかりやすくなる、口臭、虫歯、歯垢が増加するなど口腔トラブルのリスクが高まります。これは唾液が持つ抗菌作用や自浄作用といった口腔環境を整える働きが十分に作用しなくなるためです。

ご自身がドライマウスになっていないか、まずはセルフチェックで確認してみましょう。

ドライマウスの簡易セルフチェック

口腔内で乾燥を感じると、本来は自然に唾液が分泌されるのが正常な機能です。しかし、口が乾燥しても唾液が出てこずパサパサになってしまう場合はドライマウスの可能性があります。

ドライマウスの原因

ドライマウスの原因はさまざまあります。

(1)服薬

一般内科で処方される薬のうち約800種類が副作用として口の渇きを引き起こす可能性があります。服用する薬の数が多いほど、または服用期間が長いほど、ドライマウスになりやすい傾向にあります。

(2)疾患

糖尿病や腎不全、シェーグレン症候群など全身性の疾患が原因の場合もあります。

(3)ストレス

ストレスを感じると唾液の分泌量が低下します。

(4)加齢

年齢を重ねるごとに、唾液腺の機能は低下する傾向にあります。

(5)朝食欠食

飲み物だけでなく食事からも水分を補給しており、食事回数が少ないと1日で摂取できる水分量の減少につながります。

ドライマウス対策

ドライマウスを予防・改善するためには、次のような対策が有効です。

(1)よくかむよう心掛ける

咀嚼(そしゃく)によって口腔内の筋肉が刺激されることで、唾液分泌が促されます。意識的に歯ごたえがあるものを選んだり、ガムをかんだりすることがおすすめです。

(2)唾液腺マッサージをする

マッサージで刺激することで唾液腺の働きが改善し、唾液が分泌されやすくなります。ドライマウスが気になる方は下記のマッサージを行ってみましょう。

(3)リラックスする

ドライマウスの原因の1つとしてストレスを挙げましたが、その反対でリラックスすると唾液の分泌は活発になります。唾液腺マッサージも、入浴時などに行うとより効果的です。
その他、マスクや市販の口腔用ジェルなどで物理的に保湿するのも効果的です。

さいごに

ドライマウスは、よくかむ・唾液腺マッサージ・リラックスといった日常の小さな積み重ねで予防・改善できます。唾液は口腔環境を整えるだけでなく、免疫機能の維持にも関わる大切な存在です。まずは今日からできることを一つ取り入れ、良好な口腔環境を保ちましょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. ドライマウスとはどのような状態ですか?

口が乾燥していると感じられるすべての状態を指します。唾液を分泌する機能の低下、口腔内の保湿機能の低下、心理的な要因による乾燥感など、いくつかのパターンがあります。初期は口の渇きを感じる程度ですが、悪化すると舌のざらつきやねばつきを感じる場合があります。

Q2. ドライマウスになるとどんな影響がありますか?

唾液が持つ抗菌作用や自浄作用が十分に働かなくなるため、感染症にかかりやすくなるほか、口臭・虫歯・歯垢の増加など、さまざまな口腔トラブルのリスクが高まります。

Q3. ドライマウスはなぜ高齢者や女性に多いのですか?

加齢によって唾液腺の機能が低下する傾向があること、またホルモン変化の影響を受けやすいことが理由として挙げられます。

Q4. ドライマウスの原因にはどのようなものがありますか?

主な原因として、服薬(一般内科で処方される薬の約800種類が口の渇きを副作用として引き起こす可能性があります)、糖尿病や腎不全・シェーグレン症候群などの疾患、ストレス、加齢、朝食欠食による水分摂取不足などが挙げられます。

Q5. 薬を飲んでいるとドライマウスになりやすいですか?

はい。服用する薬の数が多いほど、または服用期間が長いほどドライマウスになりやすい傾向があります。気になる場合はかかりつけの医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

Q6. ドライマウスの予防・改善のためにできることはありますか?

よくかむ習慣をつける、唾液腺マッサージを行う、リラックスする時間を設けるといった対策が有効です。また、マスクや市販の口腔用ジェルで物理的に保湿することも効果的です。

Q7. 唾液腺マッサージとはどのようなものですか?

唾液腺をマッサージで刺激することで唾液腺の働きが改善し、唾液が分泌されやすくなります。入浴時など、リラックスしているときに行うとより効果的です。

<参考>
・ 公益社団法人日本歯科医師会「お悩み相談!教えて先生│テーマ:ドライマウス」
・ 公益社団法人日本口腔外科学会「口腔外科相談室 口腔内のトラブル」
・ 公益財団法人長寿科学振興財団「第5章 口腔ケア 7.高齢者のQOLを低下させるドライマウスへの対応」
・ 公益社団法人日本歯科医師会公式チャンネル「日本歯科医師会 災害時の口の体操と唾液腺マッサージ」

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